こんにちは、ワードメーカー株式会社の狩生です。今日は食品販売店様の導入事例を紹介します。
こんな方にぜひ読んでいただきたい記事です。
- 地域密着型ビジネスを行っている方
- ネット時代の今、地域戦略って本当に要るの?と思っている方
- 反対に、ネット戦略の必要性が分からない…という方
- 比較されても選ばれる店、ライバルがいても勝てる店になりたい方
- ”コロナ危機”を”コロナ喜々”にしたい方
今の時代に、地域戦略ってどうなんだろう…という思いはありませんか?
ネットの普及で世界は狭くなったから、地域戦略は要らない。というか、もう古い考え方ですよね…?
反対にこういったご意見もよく頂戴します。
いくら時代は変わったと言っても、うちは代々地域密着でやってるから。ネットなんてあんまり関係ないんだよね。
そんな思いを抱いている方に、「それって本当?」という思いを込めて今回の事例を元にお話しをさせていただきます。
老舗食品小売店様よりホームページのご相談
今から2年ほど前、テイクアウトの食品業を営む会社から、ホームページ制作の依頼を受けました。
住宅街に20年近くお店を構えていたので、老舗として地元の方に愛されており、固定ファンも多く抱えていました。
地元民には既によく知られていたT店でしたが、今後はホームページを使ったネット展開にも力を入れたいという思いから、当社にご相談いただき、公式ホームページをリリースしました。
ワードメーカーが実施したこと
既に地元民にはよく知られた存在のT店でしたが、限られたエリアを出てしまえば、世間的にはまったく知られていないこと。
そして、これからの時代はネットでの認知が重要なのではないか?という思いを既に社長様がイメージされていたため、ホームページ制作はとんとん拍子に進みました。
そして掲げた目標は、ネット上で「地域名×食品名」というキーワードでしっかりと認知されるようにすること。
「○○エリアで××が食べたくなったら、ここ」という定着を図ることを目指してサイトを作り上げました。
食品ですから何と言っても美味しくなければ始まりません。ですから、なぜ美味しいのかを写真と文章で表現することも大切です。
味覚は個人の感覚だから、ホームページで表現するなんて難しい…と思うかもしれませんが、そのお店独自のこだわりを紹介することで、「あぁだから美味しいのね!」とおいしさに根拠を持たせることができます。
- 厳選された素材
- 製法へのこだわり
- 長年続けてきたこと
- 店主の想い
これらを一つ一つホームページでしっかりと紹介することで、味の美味しさやサービスへの期待感から比較されても選ばれる店になることができます。
今後、同じエリアにもし、同じ食品メニューを提供する店ができても、選ばれる店になっていれば安心です。
さらに、
- 店頭で待ちたくない人のために、予約用の電話番号を記載する
- 何を頼んだらいいのか分からない…という人向けに、ランキング形式で人気メニューを紹介
- お得に買いたい…という人向けに、割安感のあるセットメニューを掲載しておく
- 道に迷って買えない人が居ないように、お店までのアクセスを分かりやすく記載する
スムーズな購入に繋がる情報を掲載することで、売上をアップさせるだけでなくお客さまにとっても便利なサイトにしました。
そして、コロナ禍において…
ホームページ制作から2年が経過した今年、新型コロナウイルスが猛威を振るいました。
コロナによって外出や宴会の自粛やテレワークの推進など、人々の生活様式が大きく変わりました。街を歩く人もまばらになり、賑やかだった町は静まり返る―。
そして、その変化の波は食品店業界にも波及しました。外食産業からの新規参入です。町中の飲食店や居酒屋は客足が途絶えたため、テイクアウトや出前などの別業態に参入することで、この苦境を凌ごうとしました。
こんな時、昔からテイクアウト一つでやってきたこちらのお店の業況は、どう変化したのでしょうか?
【After】このご時世でもまさかの大盛況
外食や宴会は減ったものの、お持ち帰り食品の需要は増加。
「出かけられないのなら、せめて美味しいものをテイクアウトして、家でゆっくり食べたい…」
「テレワーク中の昼食として、手軽に食べられるテイクアウトを利用したい…」
そんなニーズの後押しもあり、なんとお店は大盛況。
店頭に出せばどんどん売れる…という嬉しい悲鳴。店内が密にならないように、間隔を開けて並んでいただくよう誘導したり、小さなお店はたちまち大忙しになりました。
近所のレストランや居酒屋の店頭にテイクアウト用のお弁当が陳列されようが、関係なし。コロナ禍でも以前にも増して売上を伸ばしていたのです…!
「ホームページがなければ、ここまで売れてなかったです!」
先日、社長よりこんな声をいただきました。
コロナ禍でテイクアウトニーズが広がり、こんなご時世で憚られるのですが好景気がやって来ました。その際に大きく貢献したのが御社に作って頂いた公式サイトでした。今後の展開には、さらにサイトの重要性を感じています。
この会社の凄いところは、地域で堅調に販売を伸ばしていた数年前から、既にホームページの重要性に気づいていたところです。
今そこそこ売れているという現状にあぐらをかくのではなく、時代の変化を感じながら適応しようと動き出したところが、勝負の分かれ目となっていたのです。
勝負を分けたのは、2年前の布石
お持ち帰りニーズが増加したのだから、商売は上がっても当然…ではありません。
なぜなら、ライバルも急増したからです。特に緊急事態宣言後の変化は、あなたも実際に肌で感じたことかと思います。街中の至るところで飲食店や居酒屋さんがお弁当を売っていましたよね。
そんな時、重要なのは比較されても選ばれる店かどうかです。
無駄に出歩くことを避けたい。そして、出来れば美味しいものを食べたい。そんな時、皆インターネットで検索をして、お店のホームページを閲覧してから来店しているようです。
地域密着型ビジネス×オンラインの破壊力はすごい
世間のムードでは、どこもコロナに泣いている企業ばかりという印象を持たれているかもしれませんが、決してそうではありません。
コロナの一件で実は問い合わせが殺到したので、今はとにかく忙しくて…という声も実はあちらこちらで挙がっています。
コロナ禍で明暗を分けたのは、やはり有事のために日頃からどれだけ準備をしてきたか?という点が大きいようです。
地域密着型ビジネスを営みながら、ネット戦略を着々と行っていた先はいつしか「選ばれる企業」に成っていました。これは食品関係に限らず、例えばリフォーム会社や物販などでも同じようなことが起きています。
外出を自粛したからと言って、ニーズがなくなるわけではありません。飛び込み営業をしにくいような世の中になっても、ネットでの情報が充実していれば見込み客様に知っていただくことができます。
営業の間口が対面・直接しかない地域ビジネスの方が苦戦する傍らで、ネットの世界で着実にポジションを築いてきた会社は、ついにそれが花開くときに来たのです。
地域型ビジネスがネットを充実させると、こんなにも力を発揮するのか…とその破壊力の大きさを改めて感じたのが、このコロナの流行期でした。
こんな時代だからこそ、地域戦略とネット戦略の融合が大事
地域戦略はもう古い…そうお思いの方に、私も時々出会います。実際に面と向かって言われたこともあります。
でも、私は古いどころか、地域戦略は今こそ必要だと考えています。
遠出を自粛したり、人と人との接触を減らすための努力をして当たり前という今、物理的に距離が近いというのは大きなメリットです。
「自粛警察」なんていう存在も報道されましたが、ちょっとした外出でも「車のナンバーを見られるんじゃないか」とか、「県内で済ませる方がいいんじゃないか」といった意識が働くことがあると思います。
なるだけ近くで、なるだけ良いものを選びたいと思ったら…やっぱりそこは、スマホで検索ですよね?
だから、地域で抜きんでるために、地域戦略×ネット戦略に取り組むことが大切になのです。
改めて思うのは、このT店さんのすごいところは、地域ビジネスである程度成功を収めながらも、2年も前からネットの必要性に気づいて準備をしてきたことですね。広い視野を持って、先を見て経営することの大切さをあらためて感じます。
地元ではそこそこ強いけど、ひょっとしてネットでは弱い?と思ったら…
業種は関係ありません。
ウチはこのエリアでは強い!と思っていても、コロナに限らず、ある日急に近所にライバルが出現したり、原価が上がったり、需要と供給のバランスが崩れたり…と予期せぬ事態に陥ることがあります。
経営なんて、そもそも予測できないことの連続だと思いませんか?
そんな時、もしネット戦略に不安を覚えたら…お気軽にご相談ください。災害と一緒でやはり早めの備えがなによりも肝心だなと感じています。