差別化戦略で“間違った差別化”をしていない?【独自性の正しい設定方法】

間違った差別化 ノウハウ

こんにちは、コピーライティング専門会社・ワードメーカー株式会社の狩生です。

マーケティングや戦略を学んでいると「差別化をしよう」という言葉を必ずといっていいほど見かけます。

差別化は大事なのですが、間違った差別化をしている方も多々見受けられるので、今回はそのあたりのことを解説したいと思います。

そもそも差別化とは?

差別化の対比として使われるのは「同質化」です。

同質化とは、他の会社と同じような質になっていることをいいます。

つまり、「差別化」はその逆です。

他の会社と違いを出すことが差別のことです。

この2つをセットで覚えておくことが大切です。

なぜなら、同質化も戦略のひとつとして使うべきところがあるからです。

同質化戦略を使って良い会社と差別化戦略を使うべき会社

同質化戦略を使って良いのは、その市場で1位の会社だけです。いわゆる出る杭が無いようにする戦略です。

2位以下の会社に流行った商品があるなら、1位の会社は同じようなカテゴリで商品を出すことが基本となります。差別化をさせない戦略ですね。

一方、市場で2位以下の会社の場合、基本的には差別化戦略をおこないます。

同質化してはいけないのです。

他とは違う価値を伝えることが大事です。

そうすることで、ある一定の層に対して支持されるようになるからです。

間違った差別化戦略について

そして、本題ですが、間違った差別化をしている会社がときどきあるので、それについてお伝えします。

間違った差別化とは、「ただ独自性を出しているだけの差別化」です。

“独自性があって他と違うこと”は差別化戦略ではありません

それは、ただ変わっている変人のような存在です。

ポイントは、その変わっているところが「誰かのためになっているかどうか?」です。

超基本ではあるのですが、差別化を突き詰めていく場合、そこの基本のところが抜けている方がときどきいらっしゃいます。

その差別化は「誰のための差別化なのか」を一言でいえますか?

言えるとしたら、それは正しい差別化である可能性が高いです。

言えないとしたら、ただ特殊な売りがあるだけの商品サービスになってしまい、戦略的には間違っているかもしれません。

以前こんなことがありました

以前、相談いただいた方で、間違った差別化をしていた方がいらっしゃいました。

その方は、士業の方だったのですが、「◯◯が好きな■■士」という打ち出し方をしていました。(具体名なのでぼかします)

◯◯のところは具体的になっていて、他にはいないポジショニングではあるのですが、そもそもその差別化が誰のためにもなっていない…という状態だったのです。

その差別化をすることで誰かに価値を提供できるのであればよかったのですが、そうではなかったのです。

「違いを出さないといけない!」と考え過ぎるとわからなくなってしまうのかもしれません。

なんのための差別化?

この全体を考えながら、差別化をしてください。

ときどき間違った方向で考えてしまう方がいらっしゃるので、このような記事にまとめさせていただきました。

意外と盲点で、「あ、そっか」ということはあります。

私も過去にはありました。

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