こんにちは、コピーライティング専門会社・ワードメーカー株式会社の狩生です。
今回は、Googleが提唱する「パルス型消費」について解説します。
パルス型消費とはいったい何?
パルス型消費とは、ある瞬間に突発的に「欲しい!」という感情が生まれ、すぐに購入してしまう消費行動のことを指します。
そういう体験ありませんか?
Googleが提唱したのは2019年ですが、たしかに振り返ってみるとその頃ぐらいから突発的に購入するという行動を私自身もしています。
たとえば、1週間や1ヶ月じっくり検討して…ということが昔よりも少なくなった気がします。
「パルス(Pulse)」という言葉は脈拍を意味し、心臓がドキッとするように突然購買欲が高まるイメージです。
従来言われていたのはジャーニー型消費
従来の消費行動は「ジャーニー型消費」と呼ばれ、
- 商品を知る
- 興味を持つ
- 比較・検討する
- 購入する
という流れで、じっくり時間をかける傾向がありました。
しかし、現代では「パルス型消費」が主流になりつつあります。

なぜパルス型消費が増えているのか?
その背景には、情報の爆発的な増加と、購買プロセスの簡素化があります。
1. SNSの影響
例えば、InstagramやTikTokで友人が「この商品、すごく良かった!」と投稿すると、それを見た人が「自分も欲しい!」と衝動的に購入することが増えています。
飲食店なども同様で、美味しそうな料理の動画を見て「今すぐ食べたい!」と感じたら、即座に来店するケースもあります。
もしくは、「今度の週末行こうよ」となります。
2. YouTubeやインフルエンサーの影響
YouTubeで「絶対おすすめ!」というレビュー動画を見た瞬間に、Amazonや楽天で即購入するパターンも典型的なパルス型消費です。
3. 購買プロセスの簡素化
昔は、
- 商品サイトにアクセス
- 申し込みフォームに入力
- 銀行振込
- 商品発送
といった流れでしたが、現在では
- ワンクリックで購入
- クレジットカード決済ですぐに完了
と、簡単に購入できるようになっています。
中には、メールアドレスとクレジットカード情報を入力するだけで決済できる仕組みもあり、衝動買いを後押ししています。
パルス型消費のメリットとデメリット
メリット
- 即時性が高い:思い立ったらすぐに購入できる
- 販促の影響を受けやすい:SNSや広告の効果が高まる
- 新しい商品がすぐに売れる:話題の商品が爆発的に広がる
デメリット
- 購買の決定が感情に左右されやすい
- カートに入れても購入しないケースが増える(Amazonでは、カートに入れたものの数日後には購入を見送る人が一定数存在します)
- 企業側もマーケティングの最適化が必要(時代に合うように変えていく)
最後に
パルス型消費は、現代の情報社会において急速に拡大しています。
情報過多の時代において、消費者は「偶然知った商品」を「衝動的に購入」する傾向が強まっています。
消費者の行動が変化している今、いかに「パルス型消費」を活かせるかが、企業にとっても重要になってきます。