「ChatGPTで調べて、御社を知りました」
こう言われる日が、思ったより早く来ています。
アクセス解析を開くと、流入元の一覧に「chatgpt.com」という見慣れない項目が並びはじめた。実際、私が支援している会社でも、この1年で確実に増えてきました。
今回は、ChatGPTをはじめとする生成AI経由の集客について、中小企業が今なにをすべきかを整理します。
ChatGPT集客とは何か
ChatGPT集客とは、生成AIに自社を紹介してもらい、そこから問い合わせにつなげることを指します。
従来の検索では、お客様はGoogleに言葉を打ち込み、10件並んだリンクから自分で選んでいました。
生成AIの場合は違います。お客様が「こういう課題があるのだが、どこに頼めばいいか」と尋ねると、AIが候補を絞り込んで、名前を挙げて説明してくれる。お客様はその説明を読み、興味を持ったところのホームページへ進みます。
10件のリンクから選ぶのではなく、2〜3社の推薦を受け取る。これが決定的な違いです。
昔は旅行先で、地図を広げて店を探しました。今はタクシーの運転手に「この辺でおすすめの店は?」と聞きます。運転手が名前を出してくれる店だけが、候補になる。生成AIは、この運転手の役割を担いはじめています。
実際に、どれくらい来ているのか
「まだ先の話でしょう」と思われるかもしれません。
私が支援しているある専門サービス業のホームページでは、生成AI経由のアクセスが全体の1〜2%程度を占めるようになりました。内訳としては、ChatGPTが最も多く、次いでGeminiという構成です。
数字だけ見れば、わずかです。
ただ、注目すべきはそこではありません。この1〜2%から、実際に問い合わせが発生しているという点です。
AI経由のお客様は、検索の人より「真剣」

これは複数の会社を見ていて、はっきり感じることです。
生成AI経由でたどり着く方は、検索から流れてくる方よりも、明らかに調べ込んでいます。
理由を考えると、納得がいきます。生成AIに質問を投げる人は、そもそも「自分の課題をどう解決すればいいか分からない」状態にあることが多い。だから、言葉にならない悩みをそのまま打ち込んで、相談するように使っているのです。
- 自分が知っている業者では対応できなかった
- そもそもその分野の業者と接点がない
- 何を頼めばいいのかも分かっていない
こうした方が、AIとのやり取りを通じて解決方法を理解し、そのうえで「では、どこに頼めばいいか」という段階に進む。
つまり、ホームページに着いた時点で、すでに温まっているのです。1〜2%という数字を、そのまま割合の小ささで判断すべきではない理由はここにあります。
なぜあの会社はAIに紹介され、うちは紹介されないのか

ここが本題です。
生成AIは、無から答えを作っているわけではありません。ウェブ上の情報を読み、そこから答えを組み立てています。そもそも情報が存在しない会社を、紹介しようがない。
料理と同じです。冷蔵庫に材料が入っていなければ、どんな一流のシェフでも料理は出せません。
では、何が「材料」になるのか。特別なものではありません。
具体的に書かれた文章があること
会社案内の3行だけでは足りません。
- どんな困りごとに対応できるのか
- どんな条件のとき、他社では難しいのか
- 実際にどう解決したのか
こうした内容が、文章としてホームページに存在していること。ブログ記事や施工事例、導入事例がこれにあたります。
「この会社は、こういうときに頼める」とAIが判断できる材料を置いておく、という感覚です。
動画があること
意外に思われるかもしれませんが、AIの回答には動画が引用されるケースがかなりあります。体感では3割程度です。
大がかりな制作は不要です。作業風景、商品の使い方、簡単な解説。スマートフォンで撮って、テロップを入れてYouTubeに上げる。それだけで材料になります。
自社サイト以外にも情報があること
自社のホームページだけでなく、外部の媒体に記事があると強くなります。noteのようなシンプルな構成のサービスは、検索にもAIにも拾われやすい傾向があります。
ただし注意点があります。自社ブログの文章をそのまま転載すると、重複した内容とみなされます。半分以上は別の切り口で書き直すようにしてください。
他人に言及されていること
お客様がSNSで自社について触れる。取引先が紹介する。見学に来た学生が投稿する。
こうした「第三者からの言及」も、AIは読み取っています。自分で発信する情報だけでなく、外から語られている情報が評価に影響します。
自社サイトが履歴書だとすれば、外部からの言及は推薦状のようなものです。どちらもあるほうが、信用されます。
ChatGPT広告には、可能性がある

生成AIへの広告出稿も始まっています。私自身、実験的に運用を続けています。
現時点では、無料版に表示される広告は「いかにも広告」という体裁で、まだこなれていない面があります。ただ、この領域には大きな可能性があります。
理由は3つあります。
利用者が増え続けていること
検索の代わりにChatGPTを使う人は、年々確実に増えています。人が集まる場所に広告が効くのは、どの媒体でも同じです。
表示形式が改善されていくこと
広告然とした見た目から、会話の流れに沿った自然な紹介の形に変わっていけば、誘導のしやすさは一気に変わります。
今なら競合が少ないこと
Google広告のクリック単価がここまで上がったのは、参入する会社が増えたからです。新しい媒体は、初期ほど安く、目立ちます。
テレビCMも、リスティング広告も、SNS広告も、初期に入った会社ほど少ない費用で成果を出しました。先に場所を取った者が有利という構造は、今回も変わらないはずです。
少額から実験的に始めて、媒体の育ち方を見ながら調整していく。これが今の時期の正しい入り方だと考えています。
結局、やることは今までと変わらない
ここまで読んで、拍子抜けされたかもしれません。
AI検索対策として特別にやるべきことは、ほとんどないのです。
- 自社の強みや対応範囲を、具体的な文章で書く
- 事例を載せる
- 動画を撮って公開する
- お客様に語ってもらう
これは、Google対策として以前から言われてきたことと、ほぼ同じです。
違うのは、これまで手を抜いていた会社との差が、より露骨に出るようになったという点です。検索であれば、多少内容が薄くても運やキーワードで表示されることがありました。生成AIは、情報がなければ、名前を出しようがありません。
種をまいていない畑からは、何も収穫できない。当たり前の話が、より当たり前に働くようになった、ということです。
まとめ
- ChatGPTなどの生成AI経由の流入は、すでに始まっている
- 割合は1〜2%でも、問い合わせにつながる質の高いアクセス
- AIに紹介されるには、文章・動画・外部情報という「材料」が必要
- ChatGPT広告は発展途上だが、今だからこその可能性がある
- やるべきことは、これまでのウェブ対策の延長線上にある
まだ取り組んでいる会社は多くありません。動き出すなら、今が一番やりやすい時期です。
AI検索に拾われるホームページへ
ワードメーカーでは、ホームページ制作・リニューアルにあわせて、生成AIや検索エンジンに評価される情報設計をおこなっています。
- 自社の強みを、AIが読み取れる形の文章に落とし込む
- 事例ページ・ブログ記事の構成設計と原稿制作
- 記事の継続的な更新代行
また、ChatGPT広告の出稿・運用支援にも対応しています。弊社自身が実際に運用し、媒体の変化を追いながら検証を続けていますので、「まず少額で試してみたい」という段階からご相談いただけます。Google広告・Meta広告とあわせた配分のご提案も可能です。
「うちのホームページは、ChatGPTに聞いたとき出てくるのか」
まずはそこから確認してみませんか。現状を診断したうえで、何を足すべきかをお伝えします。お気軽にご相談ください。


